マラケシュ。
とってもエキゾティックな響き。
モロッコ中央部に位置する、その名前の通りエキゾティックな街です。通称Red Cityとも呼ばれています。それは、全ての建物の壁が赤い(テラコッタピンク)から。
モロッコでは、街によって壁の色が決められていて、マラケシュで家を建てるのに「私は青が好きだから青い家にします」とは言えないんです。
ちなみに夫と息子が生まれた「カサブランカ」の街の色は「ブランカ(白)」です。
このブログのサブタイトルは「Travel Eat Fit」ですが、今まで一度も旅行について書いたことがありませんでした。
これが最初の記事です。
まずは、夫の国モロッコから。

マラケシュには、Jamaa El Fna(ジャマエルフナ)という広場があって、その広場を中心にSouk(スーク=市場)が伸びています。いったん中に入ると元の位置には戻れないくらい巨大な迷路。

まだモロッコに行く前、夫にここがどんなところか聞いたら、「日本人にとってはまるでサーカスだよ」と言ってたけど、実際に行ってみてその意味がよくわかりました。
無数の屋台群の中に、大道芸人がいたり、猿遣いやコブラ遣いがいたり…
珍しがって写真を撮ると、勝手に撮らないで!とお金を要求されたり…
バックパッキング時代のインドひとり旅でこの手の対応には慣れていたはずだけど、数段上のレベルです(笑)

香港の夜市や、台湾の夜市、タイのカオサン、ニューデリーのマーケット、色々行ったけど、やっぱりマラケシュのスークには特別な雰囲気がある。
そして、どの国もはっきり言ってどうでも良いものが売ってたりするけれど、ここには当に良いものがたくさんあって、色々と目移りしてしまうのです。

日本ではバブーシュは一足平均4500円くらいするけれど、現地ではすごく安い。ただ、全て人の手で検品、発送、輸送費、関税がかかってくるので、高くなってしまうんですよね。

スークの中では、スパイス・ハーブ、革製品、銀製品、鉄製品、木製品、陶器、衣服、カーペットなどのセクションに別れていて、スパイスセクションに入ると、こんな風にカラフルなスパイスが山積みされています。
カレーがあるのも珍しい。モロッコでは、ターメリックは多用するけれど、カレーは食べない。日本ではカレーパウダーというと黄色い「カレー粉」というイメージがあるけれど、あれは、何種類ものスパイスを配合した結果カレーになる。モロッコでは、カレーというスパイスの配合は一般的ではありません。


モロッコでは、薔薇は食用、薬用、美容、香料など色々なものに使われています。
ローズウォーターは特に有名で、飲んだり、肌や髪にスプレーしたり、頭痛がする時はこめかみに付けたり。東洋医学的な使われ方です。
私は頭痛がするときはすぐに薬を飲んでしまっていたけれど、現地の人たちは、色んなハーブを混ぜて生薬を作ってくれたり、熱さまシートのようにおでこに貼るローズパッチを作ってくれたり、自然のもので治癒できるということを教えてくれました。(本当に効くかどうかは知りませんw)

モロッコは焼き物も有名。全て手書きです。モロッコ料理はサラダ以外は日本の煮物と同じく茶色いものが多いので、タジンやクスクス、モロッカンパンケーキやクレープなどをカラフルなお皿に盛ると映えます。
我が家でも、クスクス、タジン、オムレツ皿として使っています。

野菜や果物のマルシェは、スーク内だけではなく、どの街にも数ブロックごとにあって、木箱に山積みで売られています。
形は不揃いだけど、とっても新鮮。もちろんプラスティックフリーです。
全て量り売りで、野菜は持参のマルシェバックか紙袋に入れてもらいます。
日本でもマルシェ的な文化があったらなぁ。全て葉っぱがカットされ、プラスチックで小分けされ、規格外は破棄されるのは悲しい。週末都心に立つマルシェは高級志向で、ファッション的な要素が強く、高い。もう少し農家さんとの距離が縮まって、不揃いでも採れたての野菜が食べられる機会が増えたらいいなぁと思います。

モロッコの主食はパン。ホブスという丸パンと一緒におかずを食べます。
食事は基本4回。朝、昼、夕方にしっかりめのおやつ、遅めの夜ごはん。朝とおやつには、バゲット、クロワッサンに、クリームチーズ、バター、ジャムが定番。とにかく一日中パンを食べます。
ベーカリーは1ブロック毎にあって、朝6時過ぎから開いているので、毎朝フレッシュなバゲットを買って、マキネッタで淹れたエスプレッソと共に朝食が始まります。多分、みんなが想像しているよりかなりモダン。

もっともポピュラーなおかずは、タジン。少し前に流行った三角帽子の鍋で作ります。アヒージョを作る、スペインのカスエラと同じ素材の耐熱皿。
レモンチキン、ビーフとプルーン、肉だんごのケフタが一般的で、写真は野菜のタジン。具材はひよこ豆、カリフラワー、プルーン、トマト、ズッキーニ、にんじんなど。
クスクスは金曜日の礼拝が終わった後の特別な食べ物です。私はキャラメライズドオニオンとレーズンのクスクスが一番好き!

サラダは、トマト、赤玉ねぎ、ピーマン、その他の野菜を角切りにして、ビネガーとオリーブオイルで和えたモロッカンサラダが人気です。ホブスとミントティーを添えて。

田舎に行けば行くほど甘くなるミントティー。
淹れ方も変わってきます。
北のChefchaouenという街ではミツバチが寄ってくるほど甘い。

人気のボシャルウィットやベニワレンもこうやって売られていますよ。
ここで買い物するには全て交渉技術がものを言います。
中国人、インド人、イラン人、ハードなネゴにも動じない民族はたくさんいますが、ここマラケシュはかなりツワモノ揃い。本当に欲しければ、1時間覚悟でネゴしなくてはいけません。
ちなみに、私は近所のキリム屋さんでイラン人オーナー相手に2時間粘ったことがあります。さすがモロッコで鍛えられていると褒められましたw

日本では高額で取引されているベニワレン。
両端の一般的な模様の他にも、いろんな模様があります。大きさはもちろんだけど、複雑な模様、より白いものの方が高額です。
それでは、今回はここまで。
また書きます。
Love,
本当に素敵な街ですね!!
映画「カサブランカ」を見て、宝塚歌劇の「マラケシュー紅の墓標」を見て、モロッコにはずっと行ってみたいと思ってる国です。
お料理もおいしそう!!
いつか、行きたいです(#^^#)
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