フムス。
ちょっと変わった名前ですよね。現地では「ハンムス」に近い音。アラビア語で「ひよこ豆」のことです。フムスは夫の国モロッコでは国民食みたいなもの。北アフリカから中東まで広い地域で食べられています。
私が帰国した頃はみんな「え?フムス?何それ?」という反応でしたが、今では至る所で食べられるようになりましたよね。我が家でも貴重な植物性たんぱく源として、ピタパン、トルティーヤ、バゲットにぬるスプレッドとして、サラダに添えるソース代わりとして、よく作っています。
何をブレンドしても美味しく仕上がるのですが、私のフムスはちょっと変わっています。そのレシピは偶然にも失敗から生まれました。フムスは「タヒニ」という白ごまペーストを使うのですが、その日はストックがなかったので、日本の白ごまペーストを使ったつもりでした。生ごまから作られたタヒニの色は白っぽく、煎りごまで作られたごまペーストはちょっと茶色がかっていて、ピーナッツペーストとよく似ています。
そう、白ごまペーストだと思って加えたのは実はピーナッツペーストだったんです。だけどそれが思いの外美味しくて!そこで思いついたのがこのレシピ。風味付けのために、ひよこ豆の味を損ねないくらいのピーナッツペーストを加えて作るようになりました。よりナッティにするためにレモンは加えません。
写真の三食のフムスは、まずはベースを作って、3つに分け、バジルと茹でたビーツを加えたもの。どんな食材でもほど良くまとまるのがフムスマジック。
”基本のフムス”
Ingredients:
乾燥ひよこ豆 180g (一晩水に浸したあと、10分ほど茹でたもの)または、水煮缶 400g
タヒニ 大さじ2
無塩、無糖ピーナッツペースト 大さじ1
にんにく 1/2片
オリーブオイル 大さじ3
ひよこ豆の茹で汁 1/2cup
塩 少々
Garnish (飾り):
オリーブオイル
クミン
スモークパプリカ
カイエンペッパー などお好みで
Instructions:
1.ブレンダーに刻んだにんにく、ひよこ豆、オリーブオイル、タヒニ、ピーナッツペースト、塩、茹で汁の半量を入れて滑らかになるまで攪拌する。好みのテクスチャーになるまで、茹で汁を足しながら更に攪拌。
2.器に盛り、スプーンなどで溝をつけ、オリーブオイルを垂らす。お好みで、クミン、スモークパプリカ、カイエンペッパーを散らして、彩りにミントやバジルを添える。

先日友人の誕生会でフムスを食べてもらったら「今まで食べた中で一番好き!」と言ってくれてすごく嬉しかった!これは「基本のフムス」に今レシピ開発中のカシューチーズソースをブレンドして作ったもの。そのレシピが公開されたらここでも改めて紹介しますね。
それでは、Love xxx